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             東京の父のところへ 
             
             
              先日の月曜日に、お世話になっていた整形外科の院長のところへ、久しぶりに 
              遊びに行ってきました。最近では年に1、2度電話でお話をするという程度で、 
              なかなかお会いできなかったのですが、数年ぶりにお邪魔してきました。 
             
             
              院長は御年77歳ですが、いまだ現役医師として毎日診療を行っています。 
              電話で話す限り衰えを感じたことはありませんでしたが、ここ数年何度か体調を 
              崩されていて、実際にお会いするまで心配もありました。しかし今回久しぶりに 
              お会いした院長は、以前と変わらずお元気そうで、なにより安心しました。 
             
             
              20数年前、初めて医療に携わってから8年間、院長は私を医療人として育てて 
              くれた大事な恩師であり、息子のようにかわいがってくれた父のような存在でも 
              あります。そのくせなかなか挨拶にも出向かない出来損ないの息子の私を、 
              院長は以前と変わらず温かく迎えてくれました。 
             
             
              医院の昼休みにお邪魔したのですぐに失礼するつもりだったのですが、 
              ついつい話が長引いて、午後の診療直前までいろんな話をしてしまいました。 
              あっという間の1時間半でした。 
             
             
              帰りは8年間過ごした第二の故郷を懐かしんで、地下鉄の駅を二駅ほど歩き、 
              いろんな事を思い出しながら帰りました。よく院長と二人で浅草寺まで歩いて、 
              帰りにアサヒビールを飲んだこと。二人で赤提灯でビールの大瓶を1ケース以上 
              飲み続けたこと。職員旅行中に院長が痛風発作で歩けなくなってしまって、 
              おぶって観光したこと・・・。いい時代でした。 
             
             
              そしてあそこを出てカイロの世界に入って行った時の気持ちを思い出しました。 
              あの街は、私の医療人としての原点です。当時の熱い決意を忘れないように、 
              院長、またお邪魔しますね。今度はまた一緒に錦糸町で飲みたいですね。 
             
             
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